- 展示期間:2021年10月1日(金)~2021年11月28日(日)
- 展示場所 : 京畿世界陶磁ビエンナーレ オンラインプラットフォーム
- 展示作品 : コバルトブルーの作品など約50件
2021京畿世界陶磁ビエンナーレを迎え、京畿陶磁博物館では非対面オンライン展示「コバルトブルー:芸術を染める」を開催しています。同特別展は、広州特別展Ⅰのテーマである青華白磁に文化史的観点からスポットをあて、多彩なコンテンツをオンラインで発信するために企画しました。
ここでは、青色に対する認識の起源はどこにあるのかを問いかけ、コバルト顔料の起源や、絵画、織物、ガラス、彫刻などさまざまな芸術品に取り入れられた歴史と背景を探ります。コバルト顔料は陶磁文化と出会い、アジアをはじめイスラム地域、ヨーロッパ、アメリカ大陸でブームを起こした青華白磁を生み出しました。こうした青華白磁の流行は朝鮮にも影響を与え、王室や士大夫層で高い人気を集め、現代芸術においてもインスピレーションの源となっています。
作品は国内外の博物館から提供してもらった画像データを中心にオンラインで紹介し、現代芸術の作家や色彩の専門家のインタビューを通して過去から現代までの青色に対する認識を幅広く取り上げます。最後のコーナーは観客がインタラクティブ体験できる空間になっていて、オンラインプログラムでありながらも参加型の観覧ができるようにしました。本展が、オンライン展示会の拡張性と可能性を模索し、私たちの暮らしの中の青色とコバルトブルーの意味を再発見する機会になればと思います。