京畿道広州は、良質の粘土の生産地であるとともに、薪が豊富な木材の産地でした。さらに、ソウルから近いという地理的な利点もあり、朝鮮の陶磁文化をリードする代表的な陶磁生産地として発展しました。
現在、国家史跡第314号に一括指定されている広州地域の約340カ所の白磁窯跡は、朝鮮王朝500年間にわたり王室用陶磁器を生産していた官窯の長い歴史を秘めています。
数百年間、最高の陶磁を制作してきたこの地域の伝統は、近代を経て現代に受け継がれ、韓国陶磁の新しい歴史をつくっています。2012年現在、京畿道広州では70余りの窯元で約100名の作家が青磁や粉青沙器、白磁など様々な陶磁器を制作し、活発に活動しています。
京畿陶磁博物館では、第15回広州王室陶磁器祭りを記念して「広州陶磁名人5人展」を企画しました。本展示では、陶磁器の町広州の陶芸作家を代表して朴富元(パク・ブウォン)、李廣(イ・グァン)、梁命煥(ヤン・ミョンファン)、韓日相(ハン・イルサン)の広州王室陶磁器の名匠4名と、朴相珍(パク・サンジン)京畿道無形文化財の合わせて5名の陶磁の名人とその作品を紹介します。
長い伝統を受け継ぎ、懸命な努力の末に個性豊かな作品を創り出した陶磁名人の匠の技を通じ、広州地域が培ってきた韓国陶磁の素晴らしさと美しさを感じることができます。
展示に出品された名人の作品は販売され、販売収益の一部は広州市助け合い義援金として寄付されます。
出品作家
初代広州王室陶磁器名匠 朴富元(陶元窯)
2代広州王室陶磁器名匠 李廣(白潭窯)
3代広州王室陶磁器名匠 梁命煥(青珍窯)
4代広州王室陶磁器名匠 韓日相(島坪窯)
京畿道無形文化財(粉青) 朴相珍(開川窯)