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陶磁文化室

  • 期間 : 常設展示
  • 場所 : 京畿陶磁博物館1階

陶磁の概念や歴史、技法など、陶磁全般に関する資料や情報を、パネル、映像、模型などで展示することで、陶磁に対する理解を深められるようにしています。

陶磁器とは何か?
陶磁器とは何か?
陶磁文化室の最初の観覧コースでは、陶磁器の基本概念を学ぶことができます。
陶磁器の定義、粘土と釉薬をつくる化学的な成分構成や地質学的な形成過程をはじめ、陶磁器の特性による東洋・西洋の分類法などをパネルと試料を使って説明しています。
また、韓国の伝統陶磁器の種類や食器用・厨房用・祭礼用・産業容器など機能別の陶磁器の区分を紹介し、人類が発明した代表的な新素材としての陶磁器の社会的機能と役割について考える機会を与える展示空間です。
世界の陶磁器の発見
世界の陶磁器の発見
先史時代から近代までの世界の陶磁器の大きな流れを把握することができるコーナーです。
大きく制作された世界陶磁の変遷表では、かつて灰釉系釉薬を発展させた東アジアの磁器が、西アジアやヨーロッパの鉛釉系陶器とどのように交流し世界に伝わったかを見ることができます。
また、4つのモニターで構成された時代変遷のパネルは、世界陶磁の交流史を


1. 先史時代 (古代文明の発生 - 土器)
2. 古代 (高火度灰釉陶器/低火度鉛釉陶器)
3. 中世 (中国・韓国の青磁/イスラム彩釉陶器)
4. 近世 (中国・韓国・日本の白磁/ヨーロッパ白磁時代の幕開け)
の4つの時代に区分しており、各時代の交流の特徴を把握するとともに、代表的な遺物を画面で比較することができます。
美しい韓国陶磁器
美しい韓国陶磁器
世界の陶磁史の中で宗主国の地位を守ってきた韓国陶磁器の歴史を説明する空間です。
8,000年にわたる陶磁の歴史を一望できる年表をはじめ、先史時代の土器や三国・統一新羅時代の土器、高麗青磁、粉青沙器、朝鮮白磁、官窯と地方窯、朝鮮白磁の対外交流へと続く説明パネルがあり、韓国の陶磁史に対する理解を深めることができます。
また、各時代の特徴が分かる窯跡出土の破片資料150点余りを一緒に展示し、実物を通して体験的に理解できるようにしており、高麗時代の詩仙李奎報と朝鮮時代の文人朴祥がつくった陶磁に関する詩を紹介することで、韓国陶磁の美しさを文学としても鑑賞できるようにしました。
朝鮮白磁の故郷、広州分院
朝鮮白磁の故郷、広州分院
博物館がある京畿道広州には、朝鮮時代に王室が直接運営し必要な陶磁器を生産していた官窯の司饔院分院の遺跡が約340カ所に散在しています。
朝鮮の陶磁文化をリードした官窯について把握することは、朝鮮白磁を理解するための前提となります。
官窯の概念や設置の背景、分院の沙器匠の構成、薪の調達、分院の運営、分院白磁の特徴、分院窯跡の研究現状などを詳しく説明するパネルと、道馬里、観音里、仙洞里、金沙里など代表的な分院の窯跡8カ所の出土品を展示することで、分院と朝鮮白磁に対する理解を深めることを目指しています。
白磁の制作技法と形式
白磁の制作技法と形式
分院白磁の制作過程を順を追って示しています。
まず、18世紀の分院の窯跡を再現した大型ジオラマ模型と映像で白磁工房の構成と職人の役割を説明します。

さらに、1)原料採取、2)水飛(器を作る胎土を水に漬けて異物を取り除く作業)と練土、3)成形、4)整形、5)素焼き、6)施文、7)施釉、8)本焼きの過程と、これらの過程に使われる様々な技法を模型や実物の道具、窯跡から出土した破片、再現品、試験片などを通じて紹介しています。

また、伝統窯の構造と発展過程、窯道具の使用方法なども説明し、白磁を制作する環境についても理解できるようにしています。
陶磁器に触れる
陶磁器に触れる
最後は、陶磁器の観察におけるいくつかのポイントを説明する空間です。
肉眼では観察が難しい釉薬の繊細な色合いや形などを顕微鏡で観察し、陶磁器に直接手で触れ、質感や重さなどを感じることができます。
また、陶磁器の各部分の名称や陶磁器の命名法を知ってもらうことで、博物館などでより楽しく作品を鑑賞し、理解することができるようにしています。

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