昨年から開催してきた韓国陶磁財団所蔵品特別展「感覚の二重奏」が、展示品30点を入れ替えて「感覚の二重奏Ⅱ」として開幕します。本展は現代の暮らしのなかの陶芸の価値や無限の可能性を感じていただける特別展で、2000年代以降の「京畿世界陶磁ビエンナーレ国際公募展」と「美しい韓国陶磁器公募展」の受賞作のうち、現代の「うつわ」作品を紹介します。「うつわ」を表現したさまざまな作品のなかでも、典型的な形状、つまり、内部は空洞になっていて底は床に着き、物を入れられる形の「うつわ」に焦点をあてました。「うつわ」は暮らしのなかで身近な存在ですが、これらの作品の素材の特性や造形性、表現、機能性を知ることにより、作家たちの伝統に対する考え方に触れていただけるでしょう。