2012年から始まった「韓国生活陶磁100人展」は、リレー形式で行われる企画招待展で、これまで11回にわたって80人の作家の作品を紹介しました。
「ルーツに出会う」をテーマとする今回の展示では、陶磁の初期の用途である「器」に注目し、▲金益寧(キム・イギョン) ▲曺正鉉(チョ・ジョンヒョン) ▲権永植(クォン・ヨンシク) ▲李秀鐘(イ・スジョン) ▲盧慶祚(ノ・ギョンジョ)など韓国現代陶芸の第一・第二世代の作品を紹介します。白磁、粉青沙器、色磁(白磁、青磁、粉青沙器以外の色を持つ磁器)、甕器(オンギ)など各分野の作家の存在感ある作品を通して形状、質感、美感などといった陶磁の特色を発見し、それぞれの作家の個性豊かな創作観を垣間見ることができます。
本展は韓紙文化産業センターの協力を得て、背景に韓国伝統の紙・韓紙を使うという演出を施しました。作品固有の形状や質感、美感が韓紙で演出した空間と調和している点にもご注目いただければと思います。