新たな価値が求められるニューノーマル時代。健康な日常やライフスタイル、関係、コミュニケーション、文化、経済などの「回復」と、陶磁工芸による暮らしの変化や文化がもたらす幸せについて考えます。

物理的な距離や心理的な空間に影響される昨今の暮らしは、個人の食生活や消費全般にさまざまな変化をもたらしました。こうした変化が実感できる暮らしの中で、陶磁器の存在感が際立つ食文化について「空間（space）」と「距離（distance）」に焦点をあて、身近な幸せや陶磁器のある生活を提案する場を設けました。驪州特別展は特定の空間やソーシャルディスタンスをとった空間の中でのテーブルウェアを、6つのキーワードで分けられたセクションにおいて、京畿陶磁オンラインフェア参加作家の作品を中心に生活の中での楽しみ方を紹介します。

本展では、陶磁工芸が鑑賞用にとどまらず人々の日常生活の中で親しまれることを願って、2020年・2021年京畿陶磁オンラインフェアに参加した作家の協力で展示とフェアの接点を作ることを試みました。オンラインで販売される商品だけでなく、芸術性の高い作品を直接見て、スマートストアで購入できます。暮らしの身近なところで作品を鑑賞し、触れ、使用するという工芸の価値を実現する空間を目指しました。