2018年、世宗大王即位600周年を記念し、「ハングル」をモチーフにした現代アート、工芸デザイン、インスタレーション作品などを通してこんにちにおけるハングルの拡張された意味を考える展示『ハングル、新たな出会い』を開催します。
世宗大王の愛民精神から生まれたハングルは、陰と陽、子音と母音の組み合わせによってひとつの意味を成す造形性の優れた文字です。現代の芸術家たちは、ハングルの原形に見られる造形性を工芸、デザイン、現代アートなどさまざまなジャンルに取り入れて芸術の領域を広げるとともに、ハングルの美的価値を高めています。
本展示は、芸術のなかの「ハングル」との出会いを通じ、日常のなかのハングルを見つめなおせるように構成されています。
第1部「ハングル、日常とつながる工芸」では、文字としてのハングルが日常生活のなかのさまざまなものに採用された親しみやすい作品が披露されます。また、国立ハングル博物館の世宗生誕620周年特別展『訓民正音とハングルのデザイン』で紹介された、ハングルを用いた現代的なデザインの家具も展示されます。
第2部「ハングル、ふれ合う芸術」では、ハングルの線に見られる幾何学的な美しさと豊富な種類の書体を現代社会の文化、芸術で表現しています。世界的に注目されるデザイナーイ・サンボンがハングルのパターンをファッションに融合させた作品や、カリグラファーのカン・ビョンインが感性豊かに自然を描き出した作品から、ハングルの書体の多様性と現代的な解釈に触れることができます。