韓国陶磁財団が20年にわたり収集した所蔵品のうち花瓶など56点の作品で構成された本展示は、暮らしの中の幸せを与える陶磁工芸/芸術について紹介するために企画されました。
もともと「花瓶」は高価な花で空間を飾るためのもので、一部の人だけが所有できる贅沢品でした。しかし、現在の花瓶は、花が飾られていなくても空間に美しさをもたらすことができるインテリア小物として考案されています。人々の多様な美的趣向に合わせてデザインされた様々な花瓶は、生活文化に対する私たちの認識がどれだけ進歩したかを見せてくれます。
『フラワーベース』展は、こうした花瓶の審美的な側面と、陶芸家たちの芸術表現の様式について紹介します。そして、この展示を通じ、花瓶に生けられた花のような美しさが、私たちのライフスタイルにも取り入れられることを期待しています。