2024京畿陶磁美術館特別展《自己処方_韓国陶芸》は、ラトビアから公式的に招かれて韓国の陶磁器を披露したラトビア陶芸ビエンナーレの帰国展で、韓国陶芸の真髄とポテンシャルを探りつつ同ビエンナーレの成果報告を行います。韓国のコンテンポラリー陶芸を通して韓国陶芸の起源を考察し、今後の方向性について世界の陶芸界と共に考えようという試みです。
《自己処方_韓国陶芸》は3部構成で、現代の韓国陶芸の特質とコンテクストの探索を柱としています。まず、<求める>では、材料や技法、制作過程全般について探求している作家の作品を紹介します。パク・ジョンジン、ペ・セジン、ペク・ジン、ヨ・ビョンウク、ユン・ジョンフン、イ・ヌンホの作品は、作家が材料に一定の解釈を与え、それを取り扱う独特の方法論が、作品の中で「指紋」のような独自の造形言語によって具現化されることを示しています。一方、<つなぐ>では、韓国陶芸における重要な関心事であり、創造の原型とインスピレーションを提供する伝統のコンテクストを積極的に取り入れた作品が展示されます。伝統技法と形式についての解釈と研究、伝統の考察に基づいて創作活動を続けるキム・イクヨン、キム・ジョンオク、オ・ヒャンジョン、イ・ドンハ、イ・スジョンの作品は、現代においても受け入れられる新たな伝統について考えさせられます。
そして<語る>では、膨大な陶芸の物語を適切な論理としっかりした展開によってまとめた作品を披露します。キム・ジョンボム、ユ・ウィジョン、オ・ジェソン、チョン・グァン、ハン・エギュは、作品を通して社会・文化的現象や現代陶芸をめぐる様々な争点を考察しています。本展は、ここに紹介された16人の陶芸家の作業方法や作品世界を学んだり踏襲したりするためのものではありません。韓国陶芸の16の断面は、陶芸に対する新たな視点と挑戦によってそれぞれの世界を見つける努力をすることを、私たちに提案しているのです。本展がみなさまにとって、現代の陶磁芸術の定義や方向性について考えるきっかけになればと思います。