<失うことの裏にある新しい世界、私の庭園>
20新型コロナウイルス感染症の流行で制約に縛られてしまった人々は、心身の自由と、人とのコミュニケーションを渇望するようになりました。そして、失ったことでより大切に感じる、人との時間・空間・関係は、人々に、自分自身の「本来性」を確立する機会を与えました。現在私たちが直面している実存的コミュニケーションは、「本当の自分」を見つける回復の過程です。そのため、私たちは自由意志をもって、「失う」ことで知った自分の世界を構築し直し、自らを癒やします。
京畿文化財団と韓国陶磁財団が主管、水原大学校が協力して京畿道美術館で開催される現代陶芸展「空中庭園:想像の空間」では、自由を満喫できる想像の中の仮想空間を展示によって提示しています。無限の自由と美しさあふれるこの空間は、物理的な空間の制約から抜け出し、一幅の絵の中に入って風景を楽しんだり、次元を超えて自由に自分の世界、自分の庭園を作ったりします。現代陶芸の芸術的経験や「自由への没入」「人とのつながり」というキーワードを通して、私たちは自由の中で想像し、新たな可能性を見つけるでしょう。そして、自分の経験と作品を結びつけて心にさまざまな考えをめぐらし、現実を生きる新しい力を得ることでしょう。